これを知っておけば大丈夫!家庭教師バイトの準備について
2018/10/09
「ネットで調べてみたけど、知りたいことがわからない!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、筆者が家庭教師をしていた経験から、初回授業と、家庭教師を続けていく中での授業に関して、準備しておいたほうが良いものをご紹介いたします!
心の準備から持ち物の準備、教材準備についてまで全て網羅してありますので、家庭教師を始める前に是非チェックしてみてください。
備えあれば憂いなし!しっかり準備して最高の家庭教師ライフを送りましょう!
目次
1.これを準備すれば万全!初回授業に向けての準備
ご家庭との契約をすませると、ようやく授業の始まりです。
しかし、『これまでに勉強を教えることなどしたことがない!』という方や、『初めてでなにを準備したらよいかがわからない!』という方もいらっしゃると思います。
そこで、まずは家庭教師のアルバイトが初めての方に向けて、初日に必要な準備をまとめました。
1-1.接し方・心の準備!
生徒との接し方
初めて生徒に会うときには緊張しますよね。しかし、きっと生徒はあなたよりももっと緊張しています。
是非笑顔で話しかけてあげてください!生徒に話しかけられるのを待つのではなく、学校で流行っていることや、趣味の話などを自ら話すようにしましょう。
準備としては、生徒の情報(名前・学校名・部活等)を出来るだけ覚えて来ることです。
人は共通の話題がある人に親近感と信頼感を抱きます。また、初回にしっかり名前を呼んであげることも、人の自己是認欲求を満足すことにつながるので、距離が近づきます。「そうは言うものの、私、雑談がとても苦手で…」という方は、こちらの記事を読んでみてください。
生徒の親との接し方
生徒のご両親は、家庭教師のアルバイトにとって雇用主です。
他のアルバイト友達から「気さくなお母様に、料理を振る舞ってもらった」等の話を聞くこともあると思いますが、基本的に『雇われている』という感覚を忘れず謙虚な姿勢で臨みましょう。
生徒とのコミュニケーションを図る場として、お茶菓子などを振る舞ってくださるご家庭は多いものです。そのような心遣いを受けた時は、「お気遣いいただきありがとうございます。」と御礼を述べた上で、飲み物だけや最小限の量をいただくことがベストでしょう。(ケーキ等のナマモノであった場合には、残したほうがご迷惑になることもあるのでいただくほうが良い。)
また、お家にお邪魔する以上、最低限のマナーは心得ていたいものです。履物を正すことや、おじゃましたお家の物を勝手に使用しない、夜遅くまで居座らないなどは肝に命じていきましょう。
関連記事…これで完璧!家庭教師バイトでの『親との接し方』完全マニュアル
家庭教師会社との接し方
家庭教師会社へ登録している方は、初回授業時に会社への報告が必要な場合が多いです。初回の授業が終わり、気が緩みがちになるとは思いますが最後まで漏れ無く行いましょう。ここで報告漏れがあると、担当を降ろされてしまう可能性もありますので、注意してくださいね。
1-2.身だしなみの準備
初対面の人と合うときには、見た目はとても大切です。シワだらけの服などではなく、衛生面も見た目も綺麗な服装を心がけましょう。
しかし、スーツなどのオフィシャルな格好でなくても大丈夫です。生徒が自宅で伸び伸びとが勉強することができるよう、あまりかしこまった格好も避けたほうが良いでしょう。
意外とやってしまいがちなのは、夏等にサンダルでご家庭に赴いてしまうことです。裸足でお宅に上がるのは、マナー上よくありませんので、注意してください。
1-3.持ち物
あったほうが良い物を以下に挙げておきます。家庭教師先に赴く際のチェックリストにしてください。
持ち物チェックリスト
- 筆記用具(赤ボールペン・黒ボールペン・定規等)
- ルーズリーフ(できれば方眼紙:図等を書きやすい)
- 参考書
- ご家庭の住所、地図
- 印鑑(契約時に必要な場合)
※数学の授業等で作図をする単元の時は、コンパスや分度器、定規等の持参を忘れないようにしましょう。
あると便利!?タブレットやスマホを活用しよう!
筆者は指導の中で、タブレット型PCをかならず携帯しておりました。
但し、授業中の使用は親御さんに承認をとってからでないと、不信感を招くことにつながってしまいますので、かならず使用前にはご家庭に相談をしてください。タブレットがあると、指導に役立つ説明が載ったPDFを保存しておき、生徒に見せながら解説することや、アプリを授業の補助として使うなど様々なことができます。
特に今ではアプリで学習に役立つものがたくさんありますので、ぜひ活用してみてください。ちょっとした工夫で、生徒さんに楽しみながら授業を受けてもらえます。以下に筆者が使用したアプリの一部を紹介します。
Quick Graph
数式を登録すると、三次元でグラフを描いてくれる優れものです!数式を何個も同時に描くことができるため、形状や交点などがイメージし易い等のメリットがあります。
三角関数や指数関数、対数関数などほとんどすべての関数系を用いることができるため、中学生から大学生まで幅広く使用できます。
イメージしにくいグラフを実際に見せることができるなど使い方がいくらでも工夫できるツールです!
紹介ページ⇒http://www.appbank.net/2010/05/02/iphone-application/117674.php
プレゼンタイマー
大きな表示で残り時間を表示してくれるタイマーのアプリです。家庭教師先で生徒に問題を解いてもらう時、時間をかけすぎてしまうことは多いのではないでしょうか。
しかし、実際には制限時間がない問題は存在しませんし、3分以上考えてわからない問題は聞いて覚えたほうが学習効率は良いです。
生徒に時間感覚をつけてもらうにはもってこいのアプリです。
紹介ページ⇒http://app-liv.jp/291171573/
他にも様々なアプリがあるので、是非一工夫加えて自分なりの授業を作ってみてください!
1-4.授業の準備
授業前にできる準備としては、『その生徒の学年ではどのようなことをどの教科で習うのか』を把握しておくことです。
ここを押さえておくと、生徒の苦手分野を聞いた時に、今後どのような単元でつまずいてしまうか予測できるため、指導がしやすくなります。逆に担当してくれる家庭教師が、子供が学校で受けている授業に対してあやふやな知識しか持っていないと、ご家庭も不安になってしまいますよね?特に小学生を担当する方は、学習指導要領の変更にも気をつけてくださいね。
現行の学習指導要領を確認したい方はこちらをチェック!⇒http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/1356249.htm
では初回の授業ではどのような指導をすればよいのでしょうか。
高い時給をもらっているので、責任感の強い人は、「早く勉強を教えなければ!」と焦ってしまうこともあるかもしれません。しかし、初回の授業で一番大切なのは生徒や親御さんとのコミュニケーションを図り、信頼関係を構築することです。
以下に具体的にどのようなことをすればよいかまとめましたので参考にしてみてください。
初回の授業で外せない4つのこと
- 生徒のレベル感や高校生以上なら理系文系、得意苦手な教科等を聞く
- 親御さんからどのような方針で勉強を進めていって欲しいかを聞く
- 生徒に勉強の進め方と短期目標(今月の目標)、長期目標(次の試験での目標)を説明し、目的を共有する
- 生徒と決めた目標を親御さんに説明する
以上のことは、今後生徒の成績を伸ばす上で非常に大切です。抜けてしまいがちなのが③ですので、気をつけてみてください!
ここまでは初めての方向けのノウハウについて書いてきました。以上のことを実践していれば、初日から良いスタートダッシュを切れると思います。
2.二回目以降の授業に向けての準備
二回目以降の方の悩みとして多いものは、『毎回の授業をどのように構成するか…』ということです。
授業を生徒の疑問解決のみの場にしてしまうと、どうしても生徒の成績は伸びていきません。成績アップには、目標までの学習計画が非常に重要になります。
しかし、教員のように学習指導案を作り慣れていないので、毎回の指導に四苦八苦!という方は多いのではないでしょうか?
そこで次は、日々の授業を作っていくための準備について紹介していきます。
2-1.授業計画の準備
毎回どのように授業を組み立ていくのかは悩むものですよね。特に授業時間が長いほど、計画を立てていくのは難しいものです。しかし、授業以外の時間を使ってまで授業計画を立てるのは辛い…と思われる方は多いでしょう。そんな方に、筆者が行っていた授業サイクルを紹介します!
毎回の準備いらず!おすすめの授業サイクルの作り方!
初回授業
- テストの日程から、残りの授業日数を計算し、やるべき単元を授業日ごとに配分
- 最初の単元についての先取り・解説
- 復習のための宿題指定
二回目以降
- 前回の宿題の答え合わせ、解説
- 次の単元についての先取り・解説
- 復習のための宿題指定
ここで注意が必要なのは、宿題は難易度別に設定し(難易度【易・標準・難】の合計大問3つ程)、3分考えてわからない問題は飛ばすというやり方を指定することです。
この方法では、毎回授業計画を練っていく必要はなく、かつ授業時間を最大限活かすことができます。
家庭教師のアルバイトの方で多いのが、授業中に生徒に問題を解いてもらい、その解説をするという授業構成です。
しかし、それでは生徒に問題を解いてもらっている間、貴重な授業時間に教師に暇な時間ができてします。出来る限り授業時間に生徒の疑問点を解消する時間を作ってもらうことで、成績アップのための最短経路を行くことができます。もし、いつもの授業が上手く行かないと感じている方は、試してみてください。
2-2.授業教材の準備
続いて、授業のための教材に関しての準備です。教材が家庭教師会社から配布されている場合を除き、どのような問題集をつかうかは授業構成に非常に大きく関わってきます。
そこで、以下の2タイプの人向けに教材の準備の仕方を紹介します。
準備に時間を掛けたくない!短時間で効率的に稼ぎたい人向け
学生は、サークルや部活、授業に研究室…と忙しく時間がないものですよね。授業以外に時間を取られたくないという方は、指導に用いる問題集をご家庭に買ってもらうと良いでしょう。
問題集を選ぶときには、できるだけ解説が詳しく、問題数が多いものが良いです。解説ページに必要な知識がまとめられているものは、指導の際にかなり役立ちます!
問題集等の教材に関しては、他にわかりやすくまとめた記事があるので、そちらをご覧ください。
関連記事…家庭教師バイトに使える教材の選び方
もっと教えるのがうまくなりたい!教師としての指導力を上げたい人向け
家庭教師のアルバイトをする方の中には、教師を目指されている人もいらっしゃると思います。そんな方には『自作教材』の作成がおすすめです。
生徒の立場になり、その思考段階を追って教材を作ることで、ご自身の指導力も格段に上がっていきます。しかし、教材の作成にはかなりの時間を要するので、覚悟は必要です。
筆者の友人で、学生バイトながら個人指導塾のチーフになった先生がいます。その先生は、通っていた塾や予備校の授業ノート、学校で配られたプリント等を自分でまとめ直し、教材を作成していました。
自分が学生の頃にわかりやすく思った考え方や、腑に落ちた解法を教えることは、生徒にとっても一番わかり易いのかもしれません。
3.まとめ
今回は、家庭教師アルバイトを『始める上で必要な準備』と『続けていく上で必要な準備』についてまとめました。
心の準備・身だしなみの準備・授業の準備と多くの準備があり、大変に思う方もいらっしゃると思いますが、その分やりがいと達成感が非常に大きいアルバイトです。
授業に向けて万全な準備をすることで、生徒の成績を上げられる家庭教師を目指しましょう。