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私でも出来る?意外と知らない小学生の家庭教師バイトを解説!

      2022/10/17

小学生家庭教師バイト(机)

小学生の家庭教師バイトの時給相場は、地域によっても異なりますが、1,200~2,000円程度です。中高生の指導と比べると時給が低い傾向にありますが、その分指導内容はそれほど難しくはありません。(ただし、中学受験生を教える場合は時給も難易度も上がります)

しかし、いくらそんなに難しくはないと言っても、指導未経験の人からすると、自分が勉強を教えられるのか不安に感じてしまうかもしれません。そこで、自分でも小学生の家庭教師バイトが出来る!と自信が持てるように、本記事を作成致しました。

目次

1.小学生の家庭教師バイトに向いている人・向いていない人

2.小学生の家庭教師バイトって具体的にどんなことをするの?

3.実際に小学生の家庭教師バイトをしていた人の体験談

4.小学生の家庭教師バイトを探す

1. 小学生の家庭教師バイトに向いている人・向いていない人

小学生を対象とした家庭教師バイトの場合、難易度としてはそれほど高くありません。高校卒業程度の学力があれば問題なく始められます。小学生を教える場合は学力よりも適性が重要になっていきます。ただし、中学受験生を教える場合は平均以上の学力や難関中学出身や難関大学在籍などの学歴が求められます。

1-1小学生の家庭教師バイトに適していない人

まずは、どんな人が適していないのかという点についてまとめます。下記の内容を参考に、自分の場合はどうだろうかと考えながら目を通してみてください。

<小学生の家庭教師バイトに適していない人>

小学生の家庭教師に向いていない人の特徴

上記に挙げました通り、生徒を怖がらせてしまう人や最低限の学力が無い人はNGです。中高生を教える場合とは異なり、小学生の場合は丁寧に接することが大切です。小学生に対しても大人相手と同じように接してしまう人には適していません。相手の年齢に合わせて、使う言葉や接し方を変えられることが大切です。

1-2小学生の家庭教師バイトに向いている人

では、どんな人が向いているのでしょうか?小学生を教える家庭教師に向いている人について、その特徴を以下にまとめます。

<小学生の家庭教師バイトに向いている人>

最も重要なのは、「子どもが好き」という点です。小学生の場合は、自ら勉強をしたいという生徒は少なく、親の意思で家庭教師の利用に至った生徒が多いです。そのため、勉強に対するモチベーションが低い生徒が多く存在します。よって、子どもと接することが好きという方でないと、モチベーションの低い生徒に勉強を教え続けることは難しいです。

 

また、上記に挙げた要素は必須ではありませんが、当てはまる数が多ければ多いほど、小学生の家庭教師バイトに向いていると言えるでしょう。小学生を教える場合は、学力よりも人柄の方が重要です。そのため、学力に自信が無くとも、生徒と良い関係を築くことが出来る人であれば家庭教師バイトを行うことが出来ます。まずは、生徒から好かれることが大切です。

2.小学生の家庭教師バイトって具体的にどんなことをするの?

小学生の家庭教師バイトでは、「国語・算数・英語」の主要科目の指導をお願いされることがほとんどです。また、もう小学生の時の授業内容を忘れてしまっている人も多いと思いますので、科目別指導方法や指導する際のコツなどをご紹介していきます。

2-1小学生の家庭教師利用目的

「小学生に家庭教師をつける」=「中学受験対策のため」と思われる方も多いかもしれませんが、中学受験対策の他にも小学生の家庭教師利用目的は様々です。そのため、中学受験経験は必須ではありません。ちなみに、実際に家庭教師を利用したことのあるご家庭に対するアンケート結果から、中学受験対策以外で小学生が家庭教師を利用する目的以下の通りとなっております。

  1. 学習習慣をつける
  2. 勉強の楽しさを実感してもらう
  3. 基礎学力の向上
  4. 学校の補習

 

上記から分かる通り、「基礎学力の向上」や「学校の補習」など、まだ自主学習の習慣が無いお子さまのため、家庭での勉強を習慣化する目的で家庭教師を利用するというご家庭も多く存在します。生徒によって家庭教師を利用する目的が大きく異なるため、家庭教師自身の学力よりも、その生徒の目的に合わせて勉強を教えられるというスキルが重要なのです

2-2 小学生の家庭教師バイトは5教科教えられないといけない?

結論を先に言いますと、5教科全て教えられなくても問題ありません。ただし、指導可能な科目が複数あると、紹介される生徒の数は増えます。その結果、自分の条件に合う生徒が見つかりやすくなります。小学生が家庭教師を利用する場合の、一般的な科目別の需要は表の通りです。

<小学生が指導を希望する科目>

苦手意識を持っている生徒も多いため、算数の指導の需要が1位となっております。小学生の場合、1科目の指導をお願いするご家庭が少ないため、「国語と算数」といった組み合わせも需要が高いようです。また、小学5・6年生を中心に英語の需要も高まっています。背景として、2011年より小学5・6年生を対象として、年間35単位時間の「外国語活動」が必修化されたことが挙げられます。

その他の「理科」「社会」については、単体で家庭教師をお願いするご家庭は少ないです。需要も少なく、国語や算数などと一緒に指導をお願いするケースがほとんどです。

科目別指導方法について

実際の授業にどのように指導をしていくのか、科目別に簡単にまとめます。主要科目である、国語・算数・英語について基本的な指導方法を説明していきます。

<国語>

国語にはまず、長文を読んでから答える「読解問題」と漢字や語彙などを問う「知識問題」があります。「知識問題」については生徒のレベルに合わせて、頻出度の高い問題を中心に指導すれば問題ありません。

勉強によって成績を伸ばすことが難しいのは、「読解問題」です。普通に長文問題を解かせる前に、まず生徒に要約をさせてみて下さい。長文を読ませてから、この作者の一番言いたいことを生徒に尋ねてみると良いです。生徒のレベルによっても異なりますが、まずは、しっかりとその文章の内容を汲み取る訓練から始めましょう。

<算数>

算数は、「計算問題」「図形問題」「長文問題」に分けられます。「計算問題」は自分で問題集を解いて反復練習をすることが可能ですが、「図形問題」と「長文問題」は説明が必要です。生徒が分からない箇所を明確にし、それをひとつずつ解消していきましょう。分かりやすい言葉を選びながら丁寧に説明することが大切です。説明をした後は、もう一度同じ問題を解かせるなどして、生徒が正しく理解していることを確認してから次に進むようにしましょう。なお、中学受験生を指導する場合は、問題の難易度が上がります。そのため、授業の前に予習することが必要になってきます。

<英語>

小学生の場合、中学で習う英語の予習をお願いされる場合が多いようです。中学1年生レベルの英語の教材を使用しながら、進めていきましょう。基本的な読み書きから簡単な文型くらいまで教えることになります。なお、生徒によって目的(英語に触れさせたい・中学校の予習をさせたい・英検に挑戦させたい等)が異なるため、保護者の方と相談しながら授業方針を決めて進めていきましょう。

指導内容について基本的なところを上に挙げましたが、生徒の家庭教師利用の目的によって大きく異なるため、必ず事前に指導内容について保護者の方と相談をしましょう。目的がはっきりしたら、次は生徒のレベルを確認しながら授業を進めていくと良いです。家庭教師バイトはマンツーマンの授業をお願いされているため、相手の理解度を随時確認することが重要です。指導のテクニックを磨くより、生徒のレベルを把握しその生徒に合わせた授業を行う方が大切です。

2-3小学生に勉強を教えるコツ

小学生に勉強を教える場合、注意すべき点がいくつかあります。特に小学校低学年の場合、大人が使う難しい言葉を理解することが出来なかったり、集中力が保たなかったりするため、配慮が必要です。以下に、小学生に勉強を教える時のコツをまとめてみました。

<小学生に勉強を教える時のコツ>

生徒を怒らない・馬鹿にしない

生徒の口から説明させる

一度に詰め込み過ぎない

④途中で邪魔をしない

 

生徒を怒らない・馬鹿にしない

小学生に勉強を教える時は、なるべく褒めて自信を持たせることが大切です。また、「どうして分からないの?」「この前も説明したよね?」などと言って嘲笑ってはいけません。生徒は言葉に傷付くだけでなく、「間違えること・出来ないこと」を恥ずかしいと感じるようになってしまいます。性格が内気で集団授業が苦手という理由から家庭教師を利用する繊細な生徒も少なくないため、発言には注意が必要です。

 

生徒の口から説明させる

授業を進めていく上で、生徒に「今の問題分かった?」と聞いて生徒がうんうんと頷いても、理解していないことがあります。「じゃあ、この問題だったらどうやって解けばいいかな?」と生徒に聞いて説明をさせると、生徒が本当に理解しているかどうか分かります。1つ1つ確認をしながら生徒のペースに合わせて授業を進めていきましょう。

 

一度に詰め込み過ぎない

小学生は集中力が長く保ちません。小学校の授業も45分と短めの設定になっているため、家庭教師の授業を60分やるとなると小学生の生徒にとってはとても長く感じてしまいます。生徒の集中力が切れた後に内容を詰め込んでも、中々覚えてもらえません。一度に詰め込みすぎず、適度に休憩を挟んだり、課題を変えたりしながら上手く生徒の集中力をコントロールしていきましょう。

 

④途中で邪魔をしない

生徒が問題を解いている時に、途中で間違いを見つけてもその場で指摘することはせず、最後まで様子を見ましょう。途中で誤りを指摘すると生徒の集中が切れてしまいます。生徒の気付き力をのばすためにも、じっと我慢することが大切です。最後まで気付かない時には、「もう一度確かめてみて」など、なるべく本人が気付くようにきっかけを与えてあげましょう。

上記の4点に加えて、受け持った生徒の性格に合わせて指導することが最も重要です。「勉強の教え方」に正解はないため、生徒の性格をよく理解した上で接し方を考えましょう。

 

2-4小学生に勉強を教える楽しさと難しさ

当たり前ですが、家庭教師バイトとして勉強を教えるときには、楽しさも難しさも両方あります。そして、その両方があるからこそ、やりがいを感じることが出来るのです。また、小学生に勉強を教える場合は、中高生に教える時とは少し違った楽しさと難しさになります。以下にまとめますので、参考にしてみて下さい。

 

<小学生に勉強を教える楽しさ>

・分かるようになってくると勉強を好きになってくれる。

・学校で良い点数を取った時に喜んで報告してくれる。

・自分のお兄ちゃんやお姉ちゃんのように慕ってくれる。

 

<小学生に勉強を教える難しさ>

・説明する時に難しい単語を避けなければいけない。

・理論から説明をしないと理解してくれない。

・途中で飽きないように授業を工夫しないといけない。

 

小学校低学年の場合は特に、「よく分からないから勉強が嫌い」という子が多いため、きちんと内容を理解してくるようになると、勉強することに対して前向きになっていきます。小学生は飽きっぽい子が多く、勉強を教えるのには根気が必要ですが、その分伝わった時の達成感が大きく、やりがいを感じることが出来ます。また、小学生は無邪気で素直ですので、仲良くなると、兄弟のように慕ってくれたり、学校での出来事を話してくれたりなどしてくれます。そういったことによって、教える側としても授業のモチベーションが上がり、家庭教師バイトのある日が楽しみになります。

3.実際に小学生の家庭教師バイトをしていた人の体験談

実際に小学生の家庭教師バイトをしていた人のお話を記載します。特に、苦労した点や授業で工夫した点など、参考になると思いますので是非目を通してみて下さい。

 

学校の補習のために家庭教師バイトをしたT.Nさんの体験談

T.Nさんのプロフィール

地域:東京 性別:男性 学部:国際教養学部 指導学年:小学5年 指導科目:国語・算数

<指導方法について>

教材は、その子供に合う参考書や問題集を私が書店から買ってきて、それに沿って授業を進めていました。子供に教える時に工夫したのは、とにかく相手のペースに合わせて教えることに気をつけました。ただ、だらだら説明に終始するのではなく、相手が理解しているかを途中で確認しながら教えていくことが大切だと思いました。

<やりがいについて>

わからない、できないが当たり前で自信が無いお子さんを担当して、試行錯誤でいかにしたら理解してもらえるのかというのを授業日の数日前から指導計画を練ったりするのがとてもやりがいがありました。そんな風にして、その子供がわかる喜びを知ってくれた時の充足感といったらありませんでした。自分自身プロの教師ではないのですが、教えることの楽しさを家庭教師のアルバイトで初めて体感しました。

<苦労した点>

成績が極端に悪くて、やる気の無い生徒さんを担当した時に、その子供のモチベーションをいかに上げるかというのが非常に難しかったです。小学校の基本でつまづいている子供というのが非常に多く、基本の基本から授業内容を練り上げていかなければならなかったのが、指導歴が浅い自分にはかなりきつかったです。

 

中学受験対策のために家庭教師バイトをしたM.Oさんの体験談

M.Oさんのプロフィール

地域:東京 性別:女性 学部:教養学部 指導学年:小学5年 指導科目:国語・算数

<指導方法について>

生徒様は塾に通われているため、そのフォローという形で指導しました。塾の宿題も十分多いため、特別に教材を用意するということはなく、塾の授業や宿題の分からない点を解説するのが中心でした。一方的に解き進めるのではなく、要所要所ではヒントを出しつつ問いかけながら進めて行くようにしました。最後には自分で思考できるようにするためです。また復習の仕方についても見直すようにしました。

<やりがいについて>

定期的に模試があり、結果が目に見える形で出やすいため、自分が教えたことを生徒様がちゃんと吸収して本番の場面で発揮できたことがわかり、達成感を得られました。生徒様からの質問をテキストには載っていない自分なりの表現を使って答えたとき、生徒様の表情が「わかった!」というように変化していくのを見るのが嬉しかったです。

<苦労した点>

ご家庭の事情で指導の予定が頻繁に変動する点です。また最寄駅からご自宅が遠いとき、その歩く時間が交通費に反映されないのが残念でした。毎回指導後に生徒様の状況をご両親に説明するとき、よいところ悪いところのバランスをうまく伝えるのが難しかったです。また、生徒様とご両親とで口調を変えることに最初のうちは苦労しました。

4.小学生の家庭教師バイトを探す

指導対象を小学生に絞って家庭教師バイトを探すことは中々難しく、簡単には見つかりません。最も簡単で効率的な方法は、まずは家庭教師会社に登録をして、小学生の指導を希望していることを伝えて、家庭教師会社から生徒の紹介を受けることです。また、一括登録サイトなどで複数の家庭教師会社に登録をすると、より早く希望に合った生徒を紹介されやすくなります。特に、家庭教師アルバイト募集ナビというサイトでは、大手を中心に優良家庭教師会社のみ記載されているのでおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?本記事でまとめた通り、小学生の家庭教師バイトでは学力や指導実績よりも人柄が重視されます。そのため、家庭教師バイトデビューの方にはオススメです。家庭教師バイトをやるかどうか迷っている方は、小学生の家庭教師バイトから始めてみてはいかがでしょうか。

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