初心者向け!生徒側も先生側もよく分かる『プロ家庭教師』の全て
2018/10/09
どんな人が「プロ家庭教師」と呼ばれるかご存じですか?
「プロ家庭教師」という言葉は耳にしたことがあっても、その実情について詳しい方は少ないはずです。
そこで、そもそもの家庭教師の契約の種類から、気になるプロ家庭教師の授業料やプロ家庭教師としての収入まで、細かくお話をしていきたいと思います。
家庭教師を探している方も、家庭教師になりたい方も、「プロ家庭教師」の全てを学び、今後に役立てましょう。
目次
1、プロ家庭教師とは?プロ家庭教師の特徴や家庭教師の種類について
1. プロ家庭教師とは?プロ家庭教師の特徴や家庭教師の種類について
「プロ家庭教師」という言葉は普段の生活であまり耳にしないかもしれませんが、家庭教師について知る上で重要なワードになっていきます。これから家庭教師を探そうとしている方や家庭教師の職に就きたいと考えている方へ、まずはプロ家庭教師について説明をしていきましょう。
プロ家庭教師の説明と合わせて、何と比較して「プロ家庭教師」と呼んでいるのか、家庭教師の種類についてもこれから話をしていきます。
1-1 プロ家庭教師とは?
プロ家庭教師について、明確な定義があるわけではありませんが、一般的に指導経験のある社会人の家庭教師のことを指します。また、稀に、指導経験が無くても、社会人の家庭教師のことをプロ家庭教師と呼ぶこともあります。
プロ家庭教師の最大の特徴は「指導経験があること」です。プロの家庭教師として経験を積んできた分、人に教えるスキルが備わっています。そのため、単純に説明が上手というだけでなく、相手にとって一番分かりやすい説明が出来るように、常に何通りもの説明方法を用意することが出来ます。
プロの家庭教師となると、◯◯大学に合格!など1人の生徒の明確な目標のために指導をお願いされることが大半ですので、責任感が強く、結果を出すことにこだわる傾向にあります。プロ家庭教師として生徒に勉強を教えることはプレッシャーになるかもしれませんが、保護者目線だと大事なお子様の成績を伸ばしてくれる力強い味方になります。
プロ家庭教師の特徴として、受験生の指導経験が豊富な人が多いので、不安を抱えている受験生にも気を配りながら、授業を行える余裕があるという点も挙げられます。
1-2 プロ家庭教師と通常の家庭教師の違いについて
一般的に、「家庭教師」と言うと、一括りで考えてしまう人がほとんどかと思いますが、「家庭教師」には大きく分けて、プロ家庭教師と社会人のアルバイト家庭教師と学生家庭教師の3種類存在します。
プロ家庭教師とは前述でもあった通り、家庭教師を職とし、指導経験豊富な先生のことを指します。社会人のアルバイト家庭教師は、副業のアルバイトとして家庭教師をしている人がほとんどです。学生家庭教師は大学生などの学生アルバイトのことを指します。家庭教師会社では、学生家庭教師が在籍していないところがプロ家庭教師会社と名乗ることが多いです。また、家庭教師会社の種類としては、プロ家庭教師を専門としているところ、学生家庭教師を専門としているところ、プロの家庭教師と学生家庭教師の両方が在籍しているところがあります。プロ家庭教師専門の家庭教師会社に社会人のアルバイト家庭教師が含まれる場合があります。
家庭教師の種類の特徴
プロ家庭教師 | 社会人のアルバイト家庭教師 | 学生家庭教師 |
・家庭教師を職としている
・指導経験がある ・進路相談が出来る |
・人によって能力に差がある
・指導経験が乏しい ・社会人経験があるので責任感がある |
・年齢が若い
・受験経験が最近なので大学受験に詳しい ・指導経験が浅い |
1-3 家庭教師の契約種類について
プロ家庭教師を始めたい方もプロ家庭教師を探している方も、まずは家庭教師の契約種類について知っておきましょう。
<家庭教師センターを通して契約する方法>
一般的に認知度が高い契約種類は、家庭教師センターを介す方法です。家庭教師センターを通して家庭教師を探したり、家庭教師センターに家庭教師として登録したりする方が主流です。この場合、家庭教師派遣会社を通して、家庭教師とご家庭が繋がっているので、先生とご家庭それぞれが家庭教師派遣会社と契約を結んでいることになります。
家庭教師センターを通して契約する方法のメリットとデメリットについて、生徒側と先生側それぞれの目線で記述します。
■生徒側
・メリット
数ある登録者の中から先生を探すことが出来る点です。契約の前に体験授業が受けられたり、途中で先生を変えられたり出来る家庭教師センターもありますので、お子様にぴったりの先生を見つけやすいです。また、万が一先生とのトラブルが発生した場合に、家庭教師センターに相談することが出来ます。
・デメリット
家庭教師センターに先生交代やトラブルなどについてフォローしてもらえる分、その手数料として入会金が発生したり、授業料が高めに設定されていたりすることがあります。結果、授業料が高くなる傾向にあります。
■先生側
・メリット
ご家庭との契約や授業料のことなどを家庭教師センターが代行してくれるため、余計な手間が発生しない点です。また、生徒も斡旋してもらうので、自分で生徒を探すことから始める必要はありません。
・デメリット
こちらも生徒側と同じく、家庭教師センターを間に挟むことによって、仲介料などの手数料分が時給から引かれるので、ご家庭から頂いた授業料がそのまま全額収入になることはありません。その結果、想像していたよりも実際は収入が低かったと感じてしまう方も多いかもしれません。
家庭教師センターを通して契約する方法のメリットとデメリット
メリット | デメリット | |
生徒側 | ・ぴったっりな先生を見つけやすい
・契約する前に体験授業を受けられることがある ・授業開始後に先生を代えてもらうことが可能 ・先生とトラブルが起きた際に、家庭教師センターが対応してくれる |
・授業料が高くなる傾向にある
・授業料とは別に入会金が発生する場合がある
|
先生側 | ・ご家庭との契約手続きを家庭教師センターが代行してくれる
・生徒を斡旋してもらえる |
・授業料に家庭教師センターへの手数料なども含まれるため、結果として収入が低くなる傾向にある。
|
<個人で契約する方法>
もう一つの家庭教師の契約種類は個人契約の家庭教師です。こちらはご家庭と先生が家庭教師センターを介さずに直接契約を結ぶ方法です。
個人契約の家庭教師のメリットについて、生徒側と先生側それぞれの目線で記述します。
■生徒側
・メリット
ご家庭と家庭教師が直接契約を結ぶので、仲介料や手数料などの余分な費用が発生しない点です。したがって、家庭教師センターを通す方法よりも、金額が抑えられる傾向にあります。
・デメリット
個人契約サイトなどの掲示板で先生を探すため、条件の合う先生を見つけるのに時間が掛かってしまう点です。個人契約だと代わりの先生がいないため、担当の先生が長期休暇に入った時など、また先生を探さなくてはなりません。また、契約後に先生の無断欠勤などのトラブルが発生した際に、ご家庭で解決しなければならないこともデメリットとして挙げられます。
■先生側
・メリット
こちらも生徒側のメリットと同様に、家庭教師センターを通さないので、ご家庭から頂いた授業料が全額、先生の収入とすることが出来ます。家庭教師センターを通す方法と比較して、収入が高くなる傾向にあります。
・デメリット
生徒を探すことが難しいという点とご家庭とトラブルが起きた際に、自分で解決しなければならないという点です。
一般的な家庭教師センター通して契約する方法も個人契約もそれぞれメリットとデメリットがあります。それぞれの契約の特徴をよく理解した上でどちらか選ぶことが大切です。また、個人契約の家庭教師について詳しく知りたい方は、よく分かる!家庭教師の個人契約パーフェクトガイドに分かりやすくまとまっていますので、こちらをお読み下さい。
個人で契約をする方法のメリットとデメリット
メリット | デメリット | |
生徒側 | ・仲介料や手数料など余計な費用が発生しない
・授業料が安く抑えられる
|
・先生を見つけるのに時間と手間が掛かる
・代わりの先生を見つけることが容易でない ・先生とトラブルが起きた際に自分で解決しなければならない |
先生側 | ・ご家庭から頂いた授業料が全額収入となる
・収入が高くなる傾向にある |
・生徒を探すのに時間と手間が掛かる
・ご家庭とトラブルになった場合、自分で解決しなければならない |
2. プロ家庭教師の仕事を始めたい方へ
プロ家庭教師の職に就きたいとお考えの方へ、何を持って「プロ家庭教師」と名乗れるの?「プロ家庭教師」になるには特別な資格が必要なの?「プロ家庭教師」って稼げるの?などと言った疑問に対して分かりやすくお答えしていきます。プロ家庭教師として働きたいと思っている方にとって役立つ情報がまとまっていますので、是非ご参考下さい。
2-1 プロ家庭教師に必要な資格やスキル
結論を先に言いますと、プロ家庭教師になるために必要とされる資格は特にありません。また、保護者の方の中には、プロ家庭教師は皆教員免許を持っていると思われている方もいますが、教員免許の取得は必須ではありません。実際に、プロ家庭教師している人は、元教員や大学の教育学部出身者が多いので、教員免許を持っている人も少なくないのですが、プロ家庭教師業界は資格よりも指導経験や合格実績などの実力が評価される世界です。いくら先生本人の学力が高くても、受け持った生徒の目標を達成させることが出来なければ、保護者から評価を受けることが出来ません。また、資格は特に必要ないと言っても、最低限の学力と大卒程度の学歴は必要です。生徒から受験経験を尋ねられることもありますし、何より保護者が先生の学歴を重視する場合があります。
家庭教師センターによっては、プロ家庭教師の定義について、一定の基準を設けているところもあります。その基準の一例としましては、指導年数や教員免許の有無、家庭教師センター独自の試験制度などが挙げられます。
また、必要とされるスキルについてですが、プロ家庭教師として人に教えるスキルがあることは当たり前と思われることが多いです。教えるスキルと同じくらい、生徒と上手くコミュニケーションを取りながら、生徒の性格に合わせた指導を行うことが出来るスキルが求められます。生徒と上手くコミュニケーションを取ることが出来ないと、良い関係を築くことが出来ず、結果として成績を伸ばすことが難しくなってしまいます。
このように、プロ家庭教師には結果と指導力と高いコミュニケーション能力が求められるのです。
プロ家庭教師に必要な資格やスキル
必要な資格 |
特に無し |
必要なスキル |
・大学卒業程度の最低限の学力
・子どもの成長に対する深い理解 ・高いコミュニケーション能力 ・受験情報や試験の傾向に関する専門的な知識 |
2-2 プロ家庭教師の時給相場と年収
プロ家庭教師の時給相場についてですが、こちらは個人契約か家庭教師センターを介す方法かで若干金額が異なってきます。
まずは、個人契約のプロ家庭教師の時給相場について、地域や指導実績によって異なるので幅がありますが、目安としてだいたい時給3,500円~8,000円程度と言われています。
個人契約の家庭教師の年収は、生徒の数や授業数、時給などによっても大きく異なりますが、仮に生徒を5人受け持ち、1人当たり2時間/1日を週に2日とすると、年収は350~900万円程度になります。
家庭教師センターではプロ家庭教師だと時給3,000円~6,000円程度で求人を出しているところが多いです。年収にすると、だいたいですが、300万~600万程度になります。稀に時給が数万円で年収1000万円を超える人もいますが、それはほんの一部です。
プロ家庭教師の年収について、これだけ幅があるのは、指導実績によって時給が大きく異なるためと時期によって生徒の数が増減したり、受け持った生徒の授業数が増減したりするためです。変動の中でプロ家庭教師として一定の額を稼げるようになるためには、指導実績を積み上げて時給を上げていくしかないため、少し時間がかかるかもしれません。
2-3プロ家庭教師をスタートする方法
プロ家庭教師になるために必要なスキルや実際の年収などについて言及してきましたが、こちらでは、プロ家庭教師になるための方法について説明していきます。プロ家庭教師を始めたいという方について、大きく分けて、同じ教育業界からプロ家庭教師に転身したい方と全くの未経験からプロ家庭教師を目指したいという方の2種類かと思います。それぞれにとって一番良い方法をご提案していきます。
2-3-1未経験から始めるプロ家庭教師
全くの未経験からプロ家庭教師を始める場合は、まずは家庭教師業界を知り、指導経験を積むことが大切です。そのために、まずは家庭教師センターに登録しましょう。家庭教師センターへ登録する際はインターネット上の口コミを参考しにて選びましょう。先生側生徒側両方の口コミを見るとその家庭教師センターのことが良く分かります。家庭教師センターに登録すればほとんどの場合すぐに授業を始めることが出来ます。いきなりの授業が不安でしたら、研修制度のある家庭教師センターを選ぶことをおすすめします。家庭教師センターを介して生徒との授業に慣れ、受け持った生徒の成績アップなど結果を出すことでプロ家庭教師としてのキャリアを積んでいきましょう。
家庭教師センターへの登録でしたら、家庭教師アルバイト募集ナビがオススメです。優良家庭教師会社に一括登録することが出来ます。
2-3-2塾講師からプロ家庭教師へ転身する方法
集団塾や個別指導塾で教えていた方がプロ家庭教師を目指したい場合は、指導実績がありますので、その経験を活かすことが出来ます。指導経験がある方は個人契約でプロ家庭教師をされることをおすすめします。個人契約の場合は、インターネットの掲示板などで生徒を探すことが可能です。まずは、自分が通勤できるエリアで家庭教師の募集があるかどうかを確認してみると良いと思います。塾は兼業不可なところが多いですので、まずは在職中に下調べをしっかりと行うことが重要です。
2-4よくあるトラブルについて(先生側編)
家庭教師をする上で、気になるのはやはりご家庭とのトラブルに関することだと思います。家庭教師センターへ保護者の方から先生に対するクレームが入ったり、個人契約だと金銭面でトラブルになったりすることが多いそうです。ご家庭とのトラブルについても家庭教師センターでの契約か個人契約かで対応が異なってきますので、それぞれについて説明をします。
<家庭教師センターとの契約の場合>
家庭教師センターと契約の場合、ご家庭から直接家庭教師センターにクレームが入ることがあります。内容としては、短期間で効果が出ないと判断されて先生を代えて欲しいと家庭教師センター言われてしまったり、生徒と相性が合わないと言われてしまったりする場合があります。ほとんどの場合でご家庭と先生の間に家庭教師センターが入ってくれるので、個人で解決しなければいけないということはありませんが、ご家庭の意見を尊重されて担当を外されてしまうケースもあります。また、ご家庭の信用を失うような大きなトラブル起こしてしまうと、同時に家庭教師センターの信用も失ってしまうのでトラブルに発展しないように誠実に対応することが大切です。
<個人契約の場合>
トラブルとして多いのは保護者からのクレームです。内容は多岐にわたりますが、成績が上がらない、志望校に合格出来なかったなど結果が出ないことに対してクレームを言われることが多いようです。また、個人契約の場合、そのクレームが直接先生に対して言われますので、月謝を支払わないなどと言われ金銭トラブルに発展する可能性もあります。個人契約だとこういったトラブルが発生した際は個人間(家庭教師とご家庭)で解決しなければいけません。個人で解決出来ることは限られてきますので、まずご家庭と契約をする前に、きちんと契約書を交わすことが重要です。トラブルが発生した際にどういった対応をするかという点を契約書に明記しておけば、それを元に解決することが出来ます。トラブルに巻き込まれないためにも、事前の契約書の準備と想定されるトラブルについて調べておくことが大切です。
<よくあるトラブル例と対処法(先生側)>
トラブル例 | 対処法 | |
家庭教師センターとの契約の場合 | ・結果が出ないと家庭教師センターに直接クレームを言われる
・授業料未払いなどの金銭トラブル |
・基本的には家庭教師センターが対応してくれる
|
個人契約の場合 | ・結果が出なかった場合など保護者から直接先生にクレームが入る
・実際に受け取った授業料が契約時に決めた金額と異なる ・時間外の指導を強要される |
・契約書などを元に先生本人が保護者と話し合って解決する
|
3. プロ家庭教師を探している方へ
プロ家庭教師を探している方へ、お子様に合う家庭教師を探す方法について 、
説明をしていきます。
プロ家庭教師は通常の家庭教師よりも高い授業料となりますので、先生の人間性は
もちろん、指導実績だけではなく、お子様との相性などの見極めが大切です。
プロ家庭教師を探すコツを学び、お子様にぴったりなプロ家庭教師を探しましょう。
3-1 プロ家庭教師を探す方法
プロ家庭教師について、個人契約のプロ家庭教師をインターネットの掲示板などを通して探す方法と家庭教師センターに登録しているプロ家庭教師の中から探す方法と2種類あります。
<家庭教師センターを通して探す場合>
家庭教師センターを介して探す方法だと、プロ家庭教師会社に問合せをして、多くのプロ家庭教師の中から選ぶことが可能です。また、先生を交代してほしいなどの要望に応えてくれる家庭教師センターもありますので、初めてプロ家庭教師を利用しようと考えているご家庭には、家庭教師センターに問い合わせてみることをおすすめします。
各家庭教師会社の口コミを参考に、何社か比較検討して家庭教師センターを決めたい方は、家庭教師比較ネットという家庭教師会社の比較サイトがおすすめです。こちらのサイトでは参考になる口コミが多く、また教材販売会社の掲載は一切していないので、優良会社から選ぶことが出来ます。
<個人契約で探す場合>
個人契約の場合は、家庭教師センターへの手数料が発生しない分、先生へ支払う授業料が抑えられる傾向にあります。しかし、地方だと生徒を募集している個人契約の家庭教師が少ないことが多いので、お子様に合う家庭教師を探すことは難しいでしょう。
3-2 プロ家庭教師のメリットと活用方法
プロ家庭教師は言わば指導のプロなので、一人一人に合った明確な指導が可能です。指導経験も豊富なので、その生徒にとって、一番理解しやすい方法で教えることが出来ます。その生徒に合ったレベルで的確に問題や課題を出し、生徒の素質を上手く伸ばします。また、生徒のメンタル面まで気を配って、勉強に対するモチベーションを落とさないように上手くサポートをします。
プロ家庭教師は求められる結果に対する責任感が強く、結果を出すことにこだわって授業を行いますので、数学の成績向上や志望校合格など明確な目標を持っているお子様にはぴったりです。また、試験問題のトレンドを知っているので、受験生に効率良く指導を行うことが出来ます。
<プロ家庭教師を利用するメリット>
プロ家庭教師を利用するメリット |
・指導のプロから一対一で自分に合った授業を受けられる
・自分に合った授業や課題により、短期間で更に上のレベルを目指せる ・目標達成に向けてモチベーションを保ちながら勉強を続けられる |
3-3 プロ家庭教師を雇うのに掛かる費用
プロ家庭教師に掛かる費用について、こちらも個人契約か家庭教師センター経由かで金額が異なっていきます。
まず、個人契約でプロ家庭教師に授業をお願いする場合、地域によっても異なりますが、だいたい1時間あたり3,500~8,000円程度が相場となっています。
家庭教師センター経由の場合、こちらはコースや対象学年によっても異なりますが、1時間あたり5,000円~15,000円程度のところが多いです。週1回1日2時間の月8回で計算すると月謝は、個人契約の場合28,000~64,000円程度、家庭教師センター経由の場合、40,000~120,000円程度となります。家庭教師センター経由の場合は、入会金が発生するところもあります。逆に、家庭教師センターのキャンペーンなどで無料体験を受けられるなどのメリットがある場合もあります。
3-4 お子様に合ったプロ家庭教師を探す方法
どんなに指導力の高いプロ家庭教師を雇ったとしても、お子様と相性が合わなければ、意味がありません。結果を出すためにも、お子様と家庭教師との相性は大事なポイントとなってきます。お子様にぴったりなプロ家庭教師を見つけるポイントについて知っておきましょう。
3-4-1お子様に合うプロ家庭教師とは?
お子様に合うプロ家庭教師を探す上で、まず初めに、どんな先生がお子様と合うのかということについて考えなければいけません。保護者の方がお子様の性格を把握した上で、どんな先生が合うか考えることは必要です。しかし、一番大事な点は、優しい先生が良いのか、年が近い先生が良いのか、などお子様本人にどんな先生が良いかヒヤリングすることです。
保護者の方の考えとお子様の意見とを合わせて、その要望に合うプロ家庭教師を探すことが重要です。
3-4-2家庭教師を頼む前の面談でチェックすべき点
家庭教師センター経由の場合は、実際の授業が始まる前に担当の家庭教師と面談出来ることが多いです。授業開始後に担当代えなどの余計な手間が発生しないように、面談を設けてくれます。個人契約でプロ家庭教師を探す場合には、その先生によっては面談を設けない場合もあると思いますので、その際は、ご家庭側から事前面談を提案することをおすすめします。
事前面談で実際にプロ家庭教師の方と話をして、どんな人か確認することもとても重要ですが、それ以上に、言葉遣いや服装などを細かくチェックすることが大切です。プロ家庭教師として経歴が素晴らしくとも、話している最中に雑な言葉遣いが出たり、服装に清潔感が無かったりする人はやめておいた方が良いです。
3-5 よくあるトラブルについて(生徒側編)
万が一、先生とトラブルになってしまった場合に、どのように対応すれば良いか、対応策について説明していきます。先生とのトラブルについて、良く耳にするのが無断欠勤や途中で解約が出来ないなどのトラブルです。
しっかりと事前知識をつけ、トラブルを未然に防ぐことも大事ですが、トラブルが起きてしまっても冷静に対応出来るようにしましょう。トラブルの対処法についても、家庭教師センター経由と個人契約では異なってきます。それぞれについて分かりやすくまとめていきます。
<家庭教師センター経由の場合>
家庭教師センター経由でお願いしたプロ家庭教師とトラブルが起きてしまった場合、すぐに家庭教師センターに連絡をしましょう。トラブルの例としては、家庭教師センターに伝えていた条件と全く異なる先生が来た、先生との相性が悪く、先生の交換をお願いしたなど先生本人にまつわることが多く挙げられます。ほとんどは先生交代などの対応を家庭教師センターが行ってくれますので、その場で先生とご家庭が直接話し合いなどをする必要はありません。しかし、稀に家庭教師センターのトラブル対応が十分でない場合もあります。また、家庭教師センターが高額な教材販売をノルマとして先生に強制しているケースもあります。こういった家庭教師センターの対応を踏まえると、口コミなどを参考にしながら慎重に家庭教師センターを選ぶことが重要になっていきます。
<個人契約の場合>
トラブル例として、先生の無断欠勤や学歴詐称、子どもと先生の相性が合わなかったなどが挙げられます。個人契約の場合、契約を解除するために話し合うなど個人間(先生とご家庭)で解決しなければなりません。解決に至らない場合は、適用内であればクーリングオフを行い、適用されなければ、行政に相談したり裁判を起こしたりなどの対応をしなければなりません。したがって、トラブルが起きてから後悔をしてしまわないように、契約時にしっかりと先生との契約内容について確認することが必要です。個人間だからと言って、口約束だけで契約をしてしまうと、後々大きなトラブルに発展してしまいます。また、先生側が契約書を提示した際には内容について隅々まで確認しましょう。内容に不備があるのに確認せずに印を押してしまうと、取り返しがつきません。個人契約の場合は、責任を持って契約を結ぶことが大切です。契約内容を十分に確認することで、トラブルに巻き込まれるリスクを下げることが出来ます。また、個人契約契約書のテンプレートを無料でダウンロードすることが出来ますので、是非ご活用下さい。
<よくあるトラブル例と対処法(生徒側)>
トラブル例 | 対処法 | |
家庭教師センターとの契約の場合 | ・事前に提示していた条件と異なる先生が担当になった
・高額な教材を売られる |
・家庭教師センターにトラブル内容を伝えて対処してもらう
・家庭教師センターの対応が不十分な場合は契約を解除する必要がある |
個人契約の場合 | ・先生の無断欠勤
・先生の学歴詐称 ・子どもと相性が合わない |
・契約書を元に先生と直接話し合って解決するしか無い
・解決が難しい場合は、クーリングオフを使用し契約を解除する |
4.オススメのプロ家庭教師会社
最後に、オススメのプロ家庭教師会社についてまとめます。家庭教師会社の中でも、プロ家庭教師のみ在籍しているところを記載します。
<プロ家庭教師を探している方へ>
気になるプロ家庭教師があれば、問合せをし、体験授業などを試してみると、その家庭教師会社の良さや先生との相性などよく分かります。体験授業後は、是非お子様に感想を聞いてみて下さい。お子様の感想を参考にしながら、先生を決めると、本人もやる気になります。
やはり、プロ家庭教師は通常の家庭教師と比べて授業料が高い傾向にありますので、即決せずに、口コミなど調べられることはとことん調べたり、体験授業を活用したりして慎重に選ぶことをおすすめします。
<プロ家庭教師になりたい方へ>
生徒を募集している家庭教師会社は、同時に指導してくれるプロ家庭教師も探しているので、興味を惹かれた家庭教師会社があれば、生徒側と先生側両方の口コミを調べてみてください。生徒の評判が良い家庭教師会社は、先生側にとっても優良な会社であることが多いです。口コミを参考にすることによって、その家庭教師会社についてより詳しく知ることが出来ます。
<オススメのプロ家庭教師会社一覧>
オススメのプロ家庭教師会社 | 特徴 | 対応エリア |
プロ家庭教師の名門会 | ・医学部受験や難関大学への受験に強い
・教材販売なし ・授業料がやや高め |
全国の主要都市(一部の県を除く)に対応 |
四谷進学会プロ家庭教師センター | ・最新の受験情報に強い
・入会金や教材販売なし ・無料体験授業がある |
全国(一部の地域を除く) |
プロ家庭教師のプレステージ | ・本部のご家庭へのフォローを強みとしている
・合格実績が豊富 ・教材販売なし |
東京、大阪、愛知、福岡などを中心に、一部の地域に対応 |
プロ家庭教師のディック学園 | ・創立38年で指導ノウハウが豊富
・プランナーとプロ家庭教師のダブルフォロー体制 ・教材販売なし |
九州・沖縄を中心にその他近隣の一部の地域に対応 |
家庭教師ドクター | ・中学受験に特化している
・教師のレベルで授業料が異なる ・教材販売なし |
1都3県に対応 |
家庭教師のアップル | ・入会金なし
・教材販売なし ・宮城県内の受験情報に強い |
宮城県に対応 |
プロ家庭教師ウイング | ・無料体験授業がある
・教材販売なし ・授業料がやや高め |
1都3県に対応 |
プロ家庭教師の総合進学セミナー | ・難関大学への合格実績が豊富
・オーダーメイドの指導が特徴 ・教材販売なし |
近畿地方に対応 |
ふくろう博士の日本家庭教師センター学院 | ・教育相談員が保護者にヒヤリングをして家庭教師を選定する
・講師のレベルで授業料が異なる ・教材販売なし |
1都3県に対応 |
プロ家庭教師 アズネット | ・授業料について、初回割がある
・入会金なし ・教材販売なし |
東京、神奈川及び中部地方の一部エリアに対応 |
<オススメの家庭教師会社一覧>
※こちらはプロ家庭教師とプロ家庭教師以外の家庭教師が在籍している家庭教師会社です。
オススメの家庭教師会社 | 特徴 | 対応エリア |
家庭教師のトライ | ・家庭教師業界最大手の家庭教師会社
・豊富な指導コースがある ・教材販売なし |
全国 |
KATEKYOグループ | ・地域の教育情報に精通している
・経験豊富なプロ家庭教師が多数在籍 ・教材販売なし |
全国(一部の地域を除く) |
家庭教師の合格王 | ・地域の受験情報に強い
・担当の家庭教師と担当社員によるWサポート体制 ・教材販売なし |
1都3県に対応 |
家庭教師のファミリー | ・入会金なし
・オーダーメイドの学習プラン ・教材販売なし |
北海道、富山、静岡(一部地域を除く) |
家庭教師のサクシード | ・首都圏の受験情報に強い
・体験授業あり ・教材販売なし |
1都3県に対応 |
家庭教師のノーバス | ・オーダーメイド家庭教師システム
・学年や目的に合わせた豊富なコース設定 ・教材販売なし |
1都3県に対応 |
家庭教師アルバイト募集ナビでは、複数の優良家庭教師会社に一括登録することが出来ます。各家庭教師会社の時給や条件、派遣エリアなどの記載もありますので、是非ご参考下さい。
まとめ
「プロ家庭教師」について理解は深まったでしょうか?
通常の家庭教師と比較して、プロ家庭教師の授業料が高い傾向にある理由が分かったかと思います。プロ家庭教師を探している方には是非こちらの記事を参考にし、後悔のないように、お子様にぴったりなプロ家庭教師を見つけてもらえればと思います。
また、プロ家庭教師を目指そうと考えている方へ、プロ家庭教師になるためのステップや年収などについて具体的に知ることが出来ましたか?こちらの記事では生徒側の事情も知ることが出来ますので、効率よく「プロ家庭教師」について理解することが出来ると思います。是非今後にお役立て下さい。